メンティが感じた不安
2024年4月1日に入社して、早半年が経った。
そして、新生活と共に始まったメンター制度が9月30日に終了した。
メンターの方との仲はかなり深まり、仕事の話からプライベートの話まで話題の幅は広がった。
職場の先輩から人生の先輩として、話題に広がりが生まれたことが、私の考え方に刺激を与えた。
しかし、その距離が順調に近づいたわけではない。
メンターの方、そしてメンター制度に対する不安を抱いたことがある。
それは【「情報の秘匿」がどこまでされているのか】ということ。
メンター制度に大切なこと:秘匿性
ふと自分の話がメンターの方を通してどこまで共有されているのか気になったことがある。
仕事に対して受動するだけでなく、自分の考えを差し込める僅かな余裕が生まれた頃。
「仕事の中でこう思うことがあった」
「あの時はこう行動してしまった」
という、事実に自分の考えを乗せる内容をメンター面談の中で話していた。
メンターの方との距離も縮まり、かなり本音を伝えていた。
面談後、少し話しすぎたかなと思ったとき。
「面談で話した内容は、どこまで共有されているのだろう」
という疑問が浮かんだ。
我々新卒は、社会人1年目として環境の変化や仕事への対応を人事含め、職場の方々に見守られながら過ごしている。
そのため入社したての時、先輩社員の方々と「どんな研修をしているのか」という雑談をする機会が多かった。
雑談の中でも「新卒の○○に聞いたけど、」と始まる話が多く、第三者が新卒の現状を知っていることはよくあった。
その状況がメンター面談内での話はどうなのか、という疑問に繋がった。
メンター制度とはメンターとメンティの2人で関係を築いていくものであるが、あくまで会社の制度である。
そのため人事部や各チーム長などにも話が進んでしまっていることがあるのかもしれない、という勝手な憶測に進んだ。
そして、思うように話せなくなった面談があった。
「今まで大変だと思うことの話はしたが、その話が第三者に共有されていないか」
「もし共有されていた場合、自分の思いが意図せずにマイナスな意味を含んで伝えられていないか」と。
このメンター制度を進めていく上での秘匿性については、メンター制度のスタート時には伝えられていなかった。
よって、「実は面談内の会話はある程度共有されていた」なんてことがあるのかもしれない、という懸念が急に襲ってきたのだ。
口は禍の元、というが自分は禍を呼ぶような話はしていない。
しかし、時として自分が意図していない意味を含んだ話が独り歩きすることは無きにしも非ず。
その不安を拭えず、面談では当たり障りのない話をして終わった。
聞ける関係が功を奏する
勝手な憶測が自分を臆病にした面談の後。
「いやいや、憶測をそのままにしておく私ではない」
という強気さと
「それに私の質問をごまかさずに答えてくれるメンターの方だ」
という関係性への信頼から、思い切って聞いてみた。
「メンター制度の秘匿性はどうなっているのでしょうか」と。
すると、
「メンター面談での内容は人事にも、チーム長にも伝えないことになっています」
という回答をいただいた。
そう、勝手に抱いていた最悪の懸念は行動力によって、あっけなく晴らされたのであった。
この言葉から、今まで通り本音で話すようになった。
簡単な確認。
でも、この些細な確認が信頼の底上げを担う。
これはメンター制度のみならず、コミュニケーションの中でも必要なこと。
確認が安心を呼び、この安心が信頼を育む。
新卒✖IT✖メンター制度=信頼の種には確認による安心がある
この学びは、自分の長い社会人生活に、そして様々な人との出会いに良い影響をもたらすと強く確信している。
次回が最後のメンターブログ。
半年のメンター制度を経て、メンターとメンティの関係が無くなった私たちがどのような関係になったのか。
【メンター制度に対するブログ―延長―】も是非、ご確認ください!
<過去の記事>
【メンター制度に対するブログ】新卒✖IT=??―元出版希望の文系新卒、メンターと2人3脚で成長中②―
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