もうダメだ‥
そう思うのはエンジニアとして実務に入って感じたことだ。
テストエンジニアってプログラミングの知識が無くても出来るからいいじゃん!という勢いで入ったけれど、絶対に必要なことがある。それは…
「文章を明確に、誰が見てもわかりやすく書くこと!」
今まで文章から逃げてきた私にとっては辛いことだ。
学生時代に文章に触れる機会といえば、教科書しか見ず作文の課題はやらなかった。
やっても1,2章と結末だけで、作文を書いて課題を提出する学生だった。
普段の生活においても、文章で自分の考えを伝えることって生活の中で友人とSNSでのやり取りくらい。
就活のエントリーシートなんて型にはめて、先生や就活サポートしてくれる人に修正してもらって元の自分で書いた文なんて30%くらいの要素しかない。
けれども、よく面接で聞かれる質問で
「最近読んだ本は?」
という質問に対して私は、あたかも本が好きなような人物を装うか、本は見てません!と正直に答えていた就活生だった。
当然活字に向き合っていないことも見透かされ、その質問を出す企業とは縁もなかった。
だが、今まで逃げてきたことを後悔している。
単に「伝える」といっても文だけでなく、言葉もある。
言葉は自分で打ちながら考えることもできないので、修正がきかない1発勝負。
こんな能力で社会に出て活躍できるのか?
そんな不安が、私を突然崖から突き飛ばしてくるように襲ってくる。
文章力を上げるためには、まず何よりも「読むこと」から始めるべきだと感じた。
十数年振りというより寧ろ初めて自ら読みだした本は、業界本やエンジニアの思考力を付ける!みたいな本ではなく、文章力、作文のための本。
読み慣れていない文章に触れることで、自然と語彙力や表現力が養われる。
そして、次に「書くこと」。一日一行でもいいから、日記やブログを綴ってみる。
最初は下手でも、続けることで少しずつ上達する。
具体的な実践方法として、以下の3つのステップを試みることにした。
1.毎日読む習慣をつける
まずは、自分の興味のある分野からでも良いので、毎日通勤時間に少しずつ活字を読む。
ジャンルを問わずに多様な文章に触れることで、様々な表現方法や構成の仕方を学ぶ。
2.書く練習を継続する
日記やブログ、SNSの投稿でも良いから、自分の考えや感じたことを文章にする練習をする。
完璧を目指すのではなく、とにかく書くことが重要だ。
そして書いたものを見直し、改善点を見つけていく。
3.フィードバックをもらう
書いた文章を他人に見せフィードバックをもらう。
このブログでは、新卒や先輩社員からのフィードバックを受けて、自分だけでは気づかない問題点や、より良い表現方法を学ぶ機会が増える。
これらのステップを実践し始めたことで、少しずつだが自分の文章力が向上しているのを感じる。
最初は難しく感じたが、習慣化することで次第に苦痛ではなくなってきた。
何より、自分の考えを明確に伝えられるようになることで、仕事でもプライベートでもコミュニケーションが円滑に進むようになった。
また、活字を読むことにより文章力を上げること以外にも2つの利点がある。
1.引き出しが増える
エンジニアという職種に関係なく、文章を得ることができるので知識を増やすことができる。
また、普段関わることのない業種の考えから、テストエンジニアとしての多角的な視点を養うことができるため、自分の引き出しが増えることに繋がる。
2.集中力の向上
映像は直感的に理解することができるが、文字は頭をより使うので、集中しないと眠くなってしまう。
だからこそ、限られた時間や空間の中で文章に向き合う時間を取ることで、集中力を養うことができる。
その力は仕様書を読む際に役立つ。どうすれば集中力を維持しながら読み進められるのかを考え、自分の集中力を高める訓練にもなる。
これらは文章力を上げるために活字を読むことの副産物だが、何よりも大切なのは逃げずにコツコツと続けることだ。
そして、同じように悩んでいる新卒エンジニアたちにも、この経験が少しでも役立つことを願っている。
以上が、私の「文章を明確に、誰が見てもわかりやすく書くこと」に対する取り組みだ。
これからも多くのことを学び、成長していきたいと思う。
<過去の記事>
【新卒ブログ】プログラミングから逃げたエンジニア-第2章-
【新卒ブログ】プログラミングから逃げたエンジニア(社会人編)
【新卒ブログ】プログラミングから逃げたエンジニアー第1章ー
【新卒ブログ】プログラムを書かないエンジニアとはー序章ー