GENZが新卒採用と同時に始めた「メンター制度」とは、後輩社員のメンティと先輩社員のメンターという2人組が支え、影響を与えながら成長していくことを目標とした制度である。
メンター面談は延長希望
新卒のメンティである私と、先輩社員であるメンターとの主なコミュニケーションは【毎日のチャットで行う非対話のコミュニケーション】であったが、週に1度は対面での面談を行っている。
最初のうちは「週に1度、30分」であったが、1ヶ月後には「週に1度、1時間」に変更していただいた。
理由は簡単。
30分だと話し足りなかった。
話す内容はその時々だが、テストエンジニアとして技術的な内容を話す、質問するというよりも「この時にこのような行動をとってしまった」や「こう思ったため、このように改善した」といった内容が多かった。
面談は雑談形式で進行していった 。
面談の雰囲気は、学生時代に放課後で教師と雑談した感覚に似ていた。
評価される側の生徒と評価する側の教師が、評価を気にせずに会話をするあの時間。
面談の雰囲気によるものなのか、メンターの方との関係は生徒同士のようなラフな関係ではなく、生徒と教師という同じコミュニティに身を置いているのに少し遠い存在、として捉えていた。
そんな関係を、メンター制度では【斜めの関係】と表現するらしい。
この【斜めの関係】という表現が私にはとてもしっくりきた。
私の人間関係にはいなかった人たち
日々の生活の中で、個人が形成していく人間関係には年齢や性別、趣味、嗜好など「なにかしらの共通点」が重きを持つ場合がある。
この「なにかしらの共通点」がない人は、徐々に人間関係の外の人になっていく。
しかし、メンター制度という半強制的な人間関係の形成において「なにかしらの共通点」がある場合、ない場合のどちらであっても関係性を紡いでいく必要がある。
もし共通点がある場合なら、スピード感を持って人間関係を形成していくことができる。
しかし、私とメンターの方は、年齢や性別、趣味、嗜好などの「なにかしらの共通点」を持ち合わせていなかった。
メンターの方は今まで人間関係を紡いできた人たちの中にはいないタイプの方であった。
だからこそ、面白かった。
自分のデータベースには情報がない人。
そんな人がGENZには沢山いて、どんどん思考をアップデートしていける環境。
その一歩を「メンター制度」という決められた入り口から踏み出して行けたのは、斜めの関係という宿り木が常に約束されている安心と宿り木で休んでいい時間があったからだと思う。
「誰に聞けばいいのだろう」
「誰に相談すればいいのだろう」
という不安が、
「とりあえずメンターの方に」
という選択肢の浮上によって軽くなった。
そのおかげで社会人のスタートは「相談できる人を見つけないと!」という人間関係の構築に対するプレッシャーが軽減された。
このプレッシャーの軽減が、気にしい性分の私にとって、他の先輩方とのコミュニケーションのハードルがぐっと低くなったように感じる。
新生活のスタートという不安定な時期に、ハードルの低さが生んだ小さな余白が、「コミュニケーションに対して臆病にならないこと」という小さな目標へと繋がった。
前回のブログの締めに、以下の言葉を残した。
年齢も性別も経験もひっくるめて 、メンターの方とはいい影響を与え合える関係でありたいと思う。
人と紡ぐコミュニケーションは、私の人生課題として追求するものだから。
メンターの方との人間関係の構築が、社内の人間関係の構築に進む余白を生んだ。
その関係性で得た知識や情報を、伝えられる範囲でメンターの方に共有することができた。
時には技術的な質問をすることで、私は疑問が知識になり、メンターの方は知識を教えることであやふやな部分が明確になった、とお話しをいただいた。
きっかけが何であれ、コミュニケーションが自他ともに及ぼす影響は大なり小なり存在する。
その1歩を容易にしてくれたのは「メンター制度」であると 感じている。
新卒✖️IT✖️メンター制度=コミュニケーション拡大の1歩
元出版希望の新卒は、メンターの方と2人3脚で成長していく。
<過去の記事>
【メンター制度に対するブログ】新卒✖️IT=??―元出版希望の新卒、メンターと2人3脚で成長中①―
【新卒ブログ】新卒✖IT=?? ―元出版希望の文系新卒、ITベイビーとして掴まり立ちし始めるー
【新卒ブログ】新卒✖IT=??―元出版希望の文系新卒、入社後2週間でブログを執筆―