金曜の夜。開発会社にて。
サポート窓口から転送された問い合わせが、じわじわと増えていく・・・
「ログインできない」
「通知が来ない」
「決済が失敗する」
共通点は、最後の一行。
「昨日、OSアップデートしました」
画面は崩れてない。
レイアウトもきれい。
でも、動かない。
この手の事故は、だいたい “アプリの不具合” だけじゃありません。
OS×端末の相性が絡むと、一気に厄介になります。
1. 画面サイズ早見表は最強。でも、それは“第一歩”
当社の画面サイズ早見表を見に来る方は、もう勝ち筋を知っています。
サイズ差を把握しているだけで、表示崩れの事故はぐっと減る。
ただ、最近燃えるのはここから先です。
見た目はOK。でも、主要機能が落ちる。
このパターン。
iPhone 画面サイズ・ピクセル数早見表
Android 画面サイズ・ピクセル数早見表
2. 事故の正体はこれ:OS × 端末 × 重要機能
画面サイズが“見た目の地図”なら、
炎上を防ぐ地図はこれです。
OS × 端末 × 重要機能(落ちたら終わる機能)
・OS:アップデート直後/パッチ適用で挙動が変わる
・端末:メーカー独自制御(省電力・通信・バックグラウンド)
・重要機能:ログイン/決済/通知/地図/カメラ/外部連携…など
「全部の端末で全部の機能」は、現実的じゃない。
だからこそ、“心臓部だけは落とさない設計”が必要です。
3. エビデンス:iOS 26系で報告されている「端末・OS固有の不具合」一覧(抜粋)
ここ、ふわっと書くと一気に嘘くさくなるので、先に“表”を置きます。
以下は、iOS 26系とAndroid16系の不具合情報一覧を、記事用に読みやすく整形したものです(※報告ベース。環境差あり)。
iOS(iOS 26 系)不具合情報一覧
iOS 26系では、最新のiPhone 17シリーズを中心に、通信品質やカメラ描画に関する致命的なバグが報告されています。
| 症状(サマリ) | OSバージョン | 発生確認端末 | アプリへの影響・リスク |
| Wi-Fi / Bluetoothが断続的に切断 | iOS 26.0 / 26.0.1 | iPhone 17 / Air / Pro / Pro Max | 通話・音楽、CarPlay、IoT操作、2FA認証の失敗など |
| セルラー通信不可(データ・通話不可) | iOS 26.0.1 | iPhone 14 Pro など | 決済、地図、配車、緊急連絡などの致命的な利用不可 |
| 写真に不自然なアーティファクト(線や欠け)混入 | iOS 26.0 / 26.0.1 | iPhone 17 / Air / Pro | SNS・EC出品、撮影品質が価値のアプリ(本人確認)での信用毀損 |
| アプリ起動不可・アイコンが白枠化 | iOS 26.0.1 | iPhone各機種 | 業務アプリの利用停止、B2Cアプリの離脱・低評価 |
| Dockやフォルダ背景が意図せず灰色化 | iOS 26.0 | iPhone 15 Pro | ブランドUXの一貫性欠如、アクセシビリティ(コントラスト)低下 |
| VoiceOverが読み上げない・不安定 | iOS 26.x | iPhone 13 | 公共・金融・医療などアクセシビリティ要件の高いサービスで重大な影響 |
| 予約アルバムがリリース時に再生不可 | iOS 26.2 (修正済) | 不明(機種限定なし) | 音楽系、解禁時刻に価値があるコンテンツの体験悪化 |
| MDM(企業管理)扱いの誤表示 | iOS 26.2 (修正済) | 不明(機種限定なし) | 一般ユーザーの不安(監視懸念)や、BYOD運用への支障 |
Android(Android 16 系:QPR/Beta)不具合情報一覧
Android 16系(ベータ版)では、Pixelシリーズを中心に、システムの基本操作が不能になるなどの重い症状が散見されます。
| 症状(サマリ) | OSバージョン | 発生確認端末 | アプリへの影響・リスク |
| ホームへ戻るスワイプ操作が効かない | 16 QPR2 Beta 3 | Pixel 9 Pro など | 全アプリの操作性悪化。特に動画やゲームでの離脱要因 |
| 50MP(超広角/望遠)撮影で虹色のアーティファクトが発生 | 16 QPR2 Beta 3 | 不明(50MP対応Pixel) | SNS、本人確認、スキャン系アプリの品質低下 |
| 折りたたみ端末での激しい電池消耗 | 16 QPR2 Beta 3 | Pixel Fold系など | 長時間・出先利用時の離脱要因 |
| Bluetooth通話の音声経路ミス | 16 QPR2 Beta 3 | 不明 | 会議・車載での利便性低下、プライバシー事故のリスク |
| ロック解除時のフリーズ・ノイズ | 16 QPR2 Beta 3 | 不明 | 端末利用そのものが止まり、業務や生活に直撃 |
| 特定の有効設定で起動不能(ブートループ) | 16 QPR2 Beta 3 | Pixel 6系など | 端末が文鎮化する、最も致命的なリスク |
| 一部アプリが起動時にクラッシュ | 16 QPR3 Beta 1.1 | 不明(Pixel向け) | あらゆるアプリの起動導線が破壊される |
ポイントはひとつ。
画面サイズを揃えても、OS×端末の“地雷”で主要機能が止まることがある。
これが、現場でいちばん痛い。
4. 実体験①:ログインだけ落ちる。原因は「端末×通信×認証」だった
ログイン障害は、真っ先に“アプリ側の改修”を疑われます。
でも実際は、こういうケースが混ざります。
- OS更新後に通信が不安定になり、認証の往復が途中で切れる
- 端末側の設定(省電力/バックグラウンド制御)で、認証画面の遷移が不安定になる
- 2FA(SMS/プッシュ/認証アプリ)が、端末側の挙動変化で失敗する
サーバーログだけ見ても「成功」になってたりする。
だから厄介なんです。
5. 実体験②:通知が来ない。“配信成功”でも、ユーザー体験は失敗する
通知の問い合わせって、増えると地獄です。
「来ない」「遅い」「時々だけ来ない」。
配信基盤は正常。ログも成功。
それでも、端末側の制御(許可状態・省電力・バックグラウンド)が絡むと、体験は簡単に崩れます。
そして通知は、崩れた瞬間にこうなります。
- 再訪が減る
- 予約や購入が減る
- じわっと売上が落ちる
“静かな損失”が積み上がります。
6. 実体験③:決済は「落ちたら終わり」なのに、原因がアプリ外に出る
決済は、落ちた瞬間に数字が動きます。
だから最優先で守るべき心臓部。
でも、OSや通信の揺れが絡むと、
アプリ側のエラーとして綺麗に出ないことがある。
結果として、現場はこう言います。
「再現しない」
「ユーザー環境だけっぽい」
「でも失敗は増えてる」
この沼に入ると、解決より先に信頼が削れます。
7. 保存版:OS×端末×重要機能マトリクス(“全部やらない”ための設計図)
多端末テストが破綻する理由はシンプルです。
端末を増やす
→ 1台あたりが薄くなる
→ 心臓部が抜ける
→ リリース後に燃える
だから、最初にこれを作ります。
(1)重要機能を 5〜8 個に絞る(落ちたら終わる順)
例:ログイン/決済/通知/カメラ/地図/外部連携/オフライン/(必要なら)アクセシビリティ
(2)端末カテゴリを4つに切る
最新機種/ボリュームゾーン/メーカー差枠/低スペック枠
(3)OSは“現実的な範囲”に留める
最新/ひとつ前/(必要なら)ユーザー比率が高いバージョン
これで、「薄くなる」問題が止まります。
8. まとめ:画面サイズの次は「そのOS×端末で、心臓部が生きてるか」
画面サイズ早見表で“見た目”を整える。
次にやるべきは、この記事の表が示す通り——
OS×端末の組み合わせが引き起こす“致命的欠陥”を、心臓部から潰すこと。
9. GENZが支援できること
株式会社GENZでは「端末を闇雲に増やす」のではなく、
OS×端末×重要機能の設計から入り、最短で“致命傷”を潰す支援をしています。
- 端末選定(どれを、なぜ、どこまで)
- 重要機能の優先順位付け
- 実機を用いた多端末・多OS検証
- テスト計画〜実施〜報告まで一貫対応
- 追加で、脆弱性診断など品質面の相談も可能
「画面サイズはクリアした。次は、そのOSで本当に動くか。」
そう感じたら、一度だけ壁打ちさせてください。
“どの端末で、どの機能を、どこまでやるか”を、プロダクト前提で引き直します。
iPhone 画面サイズ・ピクセル数早見表
Android 画面サイズ・ピクセル数早見表
iPad 画面サイズ・ピクセル数早見表
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