本記事は、「WACATE 2026 夏」に参加した社員による参加レポートです。
皆さんは「WACATE」をご存じでしょうか?
WACATEは、「若手でテストに興味がある者」を主な対象とした、一泊二日の合宿形式のイベントです。年齢や所属会社を問わず、ソフトウェアテストに興味がある方なら誰でも参加できます。
WACATEの大きな特徴は、グループ演習が多いことです。講義を聞くだけではなく、自分で考え、手を動かしながら学べるため、理解が深まります。
また、このイベントは実行委員の皆さんのボランティアによって運営されています。一泊二日の宿泊費込みとは思えないほど参加費がリーズナブルで、毎回多くの学びを得られます。本当にありがたいイベントです。
今回のテーマは「テスト千本ノック!」
今回のテーマは「テスト千本ノック!」でした。
各セッションごとに異なるテスト技法の問題をひたすら解き、その内容をチーム内で共有します。共有が終わると、また次の問題へ――という流れで、まさに「千本ノック」のような濃密な内容でした。
今回扱ったテスト技法は次の4つです。
- 同値分割・境界値分析
- ペアワイズ
- デシジョンテーブル
- 状態遷移図
どれもテストエンジニアであれば馴染みのある技法ばかりです。
「普段使っているから理解できている」と思っていましたが、今回の演習を通して、自分の理解がまだ浅いことを痛感しました。
例えば、私はデシジョンテーブルを書く際、条件指定部をY/Nで表現することがほとんどでした。しかし今回、別の表現方法を学び、ケースによってはこちらのほうが分かりやすく、適していることに気付きました。
また、状態遷移図では「これは状態として扱うべきなのか、それとも状態ではないのか」と迷う場面が何度もありました。チームメンバーと考え方を共有すると、自分とは異なる視点が多く、「そういう考え方もあるのか」と非常に勉強になりました。
他の参加者との交流も大きな学び
WACATEの魅力は、他の参加者との交流にもあります。
さまざまな会社や立場のテストエンジニアと意見交換することで、自分の現在地を客観的に知ることができます。
今回特に実感したのは、問題を解くスピードです。
各セッションには制限時間があり、その時間内でできるだけ多くの問題に取り組みます。同じ時間でも、自分より何問も多く解いている方がいて、「自分はあまり手が早いタイプではないな」と感じました。
一方で、その分じっくり考えることができるのは自分の強みなのかもしれません。
「こういう点を考慮していました」とチームメンバーに共有したところ、「そこは見落としていました」と言ってもらえる場面も何度かありました。
もちろん、時間をかけて考えても他の参加者の成果物のほうが優れていると感じることもありますし、コミュニケーションの取り方や議論の進め方など、「すごいな」と思う場面もたくさんありました。
自分の強みや課題を知り、多くの刺激を受けられるのもWACATEならではだと感じます。
テスト以外の学びもたくさん
WACATEでは、テスト技法だけでなく、新しい考え方や知識に触れられる機会も数多くあります。
今回のポジションペーパーセッションや招待講演では、成長やキャリアアップにつながる内容を、実体験を交えながら聞くことができました。「この話を聞けただけでも参加した価値があった」と思えるほど充実した内容でした。
また、参加者同士の雑談から新しいヒントを得られることも少なくありません。
今回はAIについて話す機会が多く、業務への活用方法や考え方など、参考になる話をたくさん聞くことができました。
まとめ
テストエンジニアとして成長できているか不安を感じている方や、「もっと勉強して成長したい」と思っている方には、ぜひ一度WACATEへの参加をおすすめします。
WACATEは毎年、夏と冬の年2回開催されています。例年どおりであれば、今年も12月頃に開催される予定です。参加募集は11月頃に公式サイトで案内されると思うので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
初参加でも発言しやすいようにさまざまな工夫がされているため、「経験が浅いから不安」「自分の技術力に自信がない」という方でも安心して参加できます。
学びも刺激も多く、きっと充実した二日間になるはずです。

