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失われたへの誘い……


§1 ダークサイド・カフェ


そのカフェは那覇の古い歴史が漂う町、波之上にある。

波之上は、首里とならんで沖縄の歴史、文化の中心となってきた、由緒ある地域である。
かつてあたりは見渡す限り遠浅の海岸だったと言われるが、今は埋め立てられ、住宅街となって見る影もない。
しかし、歩けば分かるとおり、あたりには常に海の気配が漂っている。
夜になると、あたりはまるで、見えない潮が満ちたように、重苦しい雰囲気につつまれる。
このあたりに住む人たちは、深夜になると、決して出歩かないという。
その理由は……。

ともあれ、そのカフェ。
波之上ビーチから、対馬丸記念館を通ってまっすぐ行った突き当たりにある。
カフェというよりは使われなくなった秘密の倉庫、あるいは何かの理由で人々が逃げ出した廃船のようにも見える。

いや、それよりも、得体の知れない妖怪たちの巣、と言った方がふさわしい……。



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開けっ放しの意味のない自動ドアから店の中に入ると、様々なスパイスと珈琲の入り混じった独特の匂いが鼻孔をくすぐる。

木造りの床、テーブル、丸太の椅子、棚に所狭しと並べられた陶器、器具類。
チープな外観とは裏腹に、ある種の重厚さと厳粛な雰囲気が漂っている。

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ひととおり店内を見回ってから、席につく。

ふと、壁際の台に奇妙なものが置かれていることに気がつく。

光をさけるように上から被せられた黒い布。
周囲の陶器や置物から切り離されたような、異質な空気感……。

「あれは?」

テーブルに水の入ったコップを置く店員にたずねると、壺だという。
壺になぜ黒い布が被せてあるか、さらにたずねようとしたが、店員は行ってしまっていた。
立ち上がって、近づいてみると、一枚の紙切れが黒い布に無造作に貼り付けてある。

そこには古い外国の言葉で、こう書いてあった。


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(闇はご馳走)



※つづきは直接お店で


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OPEN
■カフェ沖縄式
 昼の部:午前11時~日没
 夜の部:日没~午後10時半
■琉球珈琲館
 昼の部:午前11時~日没
 夜の部:日没~24時
■わした琉球珈琲館
 昼の部:午前10時半~日没
 夜の部:日没~22時

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